POSレジで何かと話題のスマレジって、実際のところ使い勝手はどうなのか。と半信半疑な方はいらっしゃいませんか?
公式サイトにはたくさんの店舗の声が集まっており、ネットの口コミやレビューを読むと機能面でも申し分ないように見えます。
私は現在、アパレル店舗で店舗マネージャーを務めています。以前は別の会社のPOSレジを使用していましたが、基幹システムの変更に伴い、数年前にPOSレジの入れ替えを行いました。そのため、以前使用していたPOSレジとの比較においてスマレジの使い勝手の良さを現場で実感しています。
この記事では、スマレジの会社概要から、公表されている資料は信憑性が高いことを説明しています。また、スマレジユーザーとしてスマレジをおすすめする理由を6点、私のブログのテーマであるレジミス防止の観点でのおすすめ理由を3点、ユーザー目線で改善して欲しい箇所を4点記載しています。その他にも、資料請求の方法と実際に資料請求をした感想をレビュー記事として記載しています。
この記事を読むと、スマレジの導入実績が多い秘密や、逆つに買い勝手が悪いと感じた部分を確認できます。この記事を読むことで、レジの選定の時間が短くなれば、その分、店舗で最も重要なお客様と向き合う時間を作ることができます。実際に私は、スマレジを使ってみて、ピークタイム予測や商品分析で店舗運営の迷いが減りましたので、スマレジの使用をおすすめしています。
スマレジの紹介、資料請求の感想、おすすめの理由、改善要望の順番で記載していますのでぜひご覧ください。
スマレジとはPOSシステムであり上場企業名でもある
スマレジはPOSレジの中でも、多機能かつ使いやすいPOSシステムとして知られています。またスマレジはPOSシステムの名前だけでなく、東証グロース市場に上場する企業名でもあります。上場企業なので比較的オープンな情報開示が行われていますので、開示情報をもとにスマレジの紹介をさせていただきます。
また、2024年5月に、POSレジユーザーにアンケートを行ったところ、31名の方から50個の回答をいただきました。この中で1番ユーザーが多かったのもスマレジでした。詳細はこちらの記事(【独自調査】POSレジユーザー31名からの回答を分析!一番使われているスマレジの評価・口コミをレビュー)に記載しています。
スマレジが選ばれる3つの理由と導入実績
まず公式ホームページをみると「スマレジが選ばれる3つの理由」という自社紹介が行われています。
詳細は、公式ホームページの説明に記載されていますが、①充実の機能性と拡張性 ②手厚いサポート体制 ③無料で使える機能 を説明してくれています。
POSレジシステム「スマレジ」の特徴を表で説明すると以下のようになります。
特徴 | 説明 |
---|---|
クラウドベース | データをクラウド上でリアルタイムに同期し、どこからでもアクセス可能です。 |
多様な決済オプション | クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、様々な支払い方法に対応しています。 |
簡単な導入と操作 | 導入が簡単で、直感的な操作が可能。専門知識がなくても使いこなせます。 |
カスタマイズ可能な機能 | メニューや価格設定、売上分析などを自由にカスタマイズでき、各店舗のニーズに合わせて設定変更が可能です。 |
レポートと分析 | 売上データを基にした詳細なレポート機能を提供し、ビジネスの成長をサポートします。 |
インボイス対応 | 新しい税制対応のインボイス発行が可能で、法改正にも迅速に対応しています。 |
多言語対応 | 日本語以外の言語にも対応しており、外国人スタッフや顧客にも使いやすい設計になっています。 |
在庫管理 | 商品の在庫状況をリアルタイムで管理でき、欠品や過剰在庫を防ぐことができます。 |
顧客管理 | 顧客情報を管理し、リピーター施策やマーケティング活動に活用できます。 |
サポート体制 | 導入後のサポートも充実しており、トラブル時の対応も迅速です。 |
特徴のうち、クラウドベースの使い勝手や、在庫のリアルタイム表示についての後ほど「おすすめの理由6選」の中で紹介します。
またスマレジの導入実績は、2024年3月時点で43,000店舗と公式ホームページで公表されています。
スマレジは、業種・業態・規模を問わず、1店舗から600店舗以上を運営する事業者まで幅広いお客さまにご利用いただいております。
スマレジ公式ホームページより
アパレル・小売・飲食で構成比70%を占めており、この業態で人気なのが分かります。
スマレジの料金表
プラン名 | 月額料金(税込) | 店舗数 | 商品点数 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | 無料 | 1店舗 | 1,000点 | 基本的なレジ機能、売上分析機能(制限あり)、メールサポート、商品登録機能 |
プレミアム | 5,500円 | 無制限 | 10万点 | スタンダードの機能に加え、複数店舗管理、PL管理、ユーザー権限設定、操作ログ管理、外部システム連携、クーポン機能、引換券印刷、スマレジAPI利用 |
プレミアムプラス | 8,800円 | 無制限 | 10万点 | プレミアムの機能に加え、顧客管理、ポイント管理、電話サポート、セルフレジ、自動釣銭機連携 |
フードビジネス | 12,100円 | 無制限 | 10万点 | プレミアムプラスの機能に加え、オーダーエントリーシステム、キッチン伝票出力 |
リテールビジネス | 15,400円 | 無制限 | 10万点 | プレミアムプラスの機能に加え、高度な在庫管理、受注管理、ECサイト連携、免税手続き電子化、パスポートカメラ読取 |
各プランの詳細な特徴:
- スタンダード: 無料で基本的なPOSレジ機能を利用可能。1,000点までの商品登録が可能で、メールサポート付き。
- プレミアム: 月額5,500円で、複数店舗の管理や外部システムとの連携が可能。10万点までの商品登録、PL管理、クーポン機能、スマレジAPI利用が含まれる。
- プレミアムプラス: 月額8,800円で、プレミアムプランの機能に加えて、顧客管理やポイント管理が可能。電話サポート、セルフレジ機能、自動釣銭機連携も含む。
- フードビジネス: 月額12,100円で、飲食店向けのオーダーエントリーシステムやキッチン伝票出力機能が追加される。
- リテールビジネス: 月額15,400円で、高度な在庫管理や受注管理、免税手続き電子化機能が含まれる。小売店やアパレル向け。
スマレジは上場企業でもある
自社ホームページでの宣伝文句なので、本当かな?と心配されるかもしれませんが、実はスマレジは東証グロース市場に上場している上場企業(東証コード4431←Yahooファイナンスのページに飛びます)です。
上の画像は証券会社のホームページのスクリーンショットになります。上場企業だから凄いという意味ではなく、上場していることで、株主に対して情報開示の責任があるため基本的にウソはつけません。
例えば、2024年5月7日の適時開示を見てみましょう。2024年3月末時点で、43,239店舗の記載があり、ホームページのトップに記載された「43,000店舗突破」の裏付けになる数字が記載されています。
実際に、株主さん向けの資料とスマレジのホームページを比べてみて気づいたのは、ユーザー数を過度に盛っていないスマレジ社の姿勢です。適時開示の資料を見ると以下のような記載があります。
プラン種別を問わず、POSレジ機能で直近1ヵ⽉の間に商取引(売上)の記録を⾏った店舗のことです。在庫管理やその他の機能を利⽤していても、商取引がない場合はカウントされません。
2024年 4⽉度 ⽉次登録店舗数推移に関するお知らせ
スマレジは無料プランもあるので、単純に会員数を大きく見せるためならば、ダウンロード数や累積の会員数を出せば良いでしょう。おそらくもっと多い数を導入実績として発信ができます。このように数字を過大に見せるのではなく、堅実なアクティブなユーザー数で公表しているところに好感が持てます。
なお、東証グロース市場は「高い成長を有する企業向けの市場(東証ホームページにリンク)」であり、今後のスマレジの躍進には期待したいところです。
スマレジの資料請求をしてみた
資料請求ページもあるので、実際に資料請求をしてみました。以下、手順や感想もレビューしてみます。
資料請求はどこからできる?
公式ホームページの真ん中にある黄色のボタンから請求できます。
資料請求に必要な項目はなにがある?
公式ホームページからリンクボタンを押すと資料を無料でダウンロードできるメールが届く仕組みです。
なお、私はまだ会社の登記も終わっていない状態なので、企業名は検討中のもの、導入時期は「未定」で記載しました。
資料請求が終わるとショールームの予約もできます
スマレジの良いところにサポート体制が充実していることが挙げられます。
東京の恵比寿をはじめ、各都市にショールームも設けており事前にデモ機を使って動作確認が出来ます。その日程を予約するページに飛びます。
実際に届く資料は3種類のPDF
資料請求が終わると、「資料請求ありがとうごじざいました。」とメールが来て、そのメールから資料のダウンロードが出来ます。
今回入手した資料のタイトルと形式を記載します。
●アパレル・小売業スマレジのご紹介(業界別に用意されているようです)
アパレル業や小売業での導入実績や、この業態に必要な免税会計や在庫管理、棚卸の業務にも対応できる旨が記載されています。
特に、「スマレジ使用プラン一覧」のページを見れば、自分の業態でどのプランを選べばいいのか確認できます。特に、どの機能までが無料なのか?を調べるにはとても見やすい資料になっています。
●初期概算費用図
スマレジはiPadやiPhoneのiOSを搭載したタブレット端末で動かすアプリです。現在のところandroidの端末では動作しません。
iPadやiPhoneの他に初期投資で必要な周辺機器の概算を載せてくれていますので、予算に合わせてPOSレジを比較されたい方とって、非常に有益な資料です。
●POSレジ比較表
他社のPOSレジと機能面や価格帯での比較が表形式で記載されています。自動釣銭機への対応状況や、MFクラウド会計といった会計サービスとの連携といった細かな内容も含めて、スマレジで出来ること出来ないことの記載がありとても好感が持てます。
他社さんの誹謗中傷にならないよう、A社、B社という表記になっていますが、外部決済システムとの連携の箇所を読むと「ふむふむ、あのPOSレジだな」と予想ができます。
営業の電話は掛かってくるからこそ、電話を受けましょう
皆さんは、資料請求後に、しつこい勧誘の電話が掛かってくるのでは?という心配があるのではないでしょうか。資料請求のフォームでは、必須事項で電話番号を入れる必要があります。また、資料請求を行ったメールの中に以下のような記載があります。
ご記入いただいたご連絡先(電話番号・メールアドレスなど)に、当社担当者から製品についてのご案内のご連絡をさせていただく場合がございます。
スマレジの資料請求後のメールの抜粋
予めご了承くださいませ。
結論から言えば、電話は掛かってきます。しかしながら、電話が掛かってくるからこそ心を込めて営業されているか聴いてみてください。
お店で販売をしている皆さんなら「自社の商品が一番良い」と信じて、心を込めてお客様にご紹介しているのではないでしょうか。ウソ偽りなく、真心でお客様のことを考えて販売のお仕事をされている皆さんだからこそ、スマレジからの営業の電話が、心が通ったものであるかを見極められるはずです。
POSレジを検討している皆さんは、スマレジについては甘んじて受け入れましょう。営業の電話でスマレジを評価する良いチャンスだと考えます。スマレジのお電話口の方が、自信を持って自社製品をおすすめしているか。心を込めて営業をされているかを見極めていただきたいです。
営業の電話の内容
実際に電話があったのは、資料請求をして約1時間後。050から始まる番号からの発信でした。
私の受けた電話は、簡単なヒアリングが中心で、好感の持てる内容でした。
以上の内容を、電話口の女性とお話をして終了。時間は5分程度でした。
こちらのお話も聞いてくれて、堂々とした電話対応でした。
資料請求のまとめ
以上、資料請求の方法と資料請求の具体的な感想でした。
以下のリンク先からご覧いただけます。30秒で終わるので、資料請求をおすすめしています。
ユーザー目線でスマレジをおすすめ理由6選
現在、私の店舗でスマレジを使用しています。使っているユーザーならではのおすすめ理由を6つに絞ってご紹介します。
特に以前使っていた、POSレジとの比較においても優位と感じる部分を厳選しました。
リアルタイム売上集計で外出先で売上チェック
まず1番使っているのがリアルタイムの売上実績の集計機能です。この表示はリアルタイムでその日の自分のお店の売上が表示されます。(画像ではある店舗の1月20日の売上の進捗が記載さています)
皆さんお休み中はお店の売上は気になりませんか?私は仕事が大好きなこともありますし、店舗マネージャーという立場もあるため自分がお休みの日も売上の推移がとても気になります。
以前のPOSレジは専用のソフトウェアでの売上管理だったので以下の条件下でしか動作しませんでした。
- ソフトウェアのインストールされたPCを持参
- ネット環境が整っている
日々の売上が気になるため、旅行先や子どもの習い事のプールにもPCを持って歩いたこともありました。
スマレジを導入した以降は、スマートフォン1つで売上の確認が出来ます。しかもクラウドでデータ保存をしていることでリアルタイムでの売上確認が可能になります。
また以前のPOSレジは、30分ごとに同期を行う仕様だったので、どうしても30分遅れでの売上の確認しかできませんでした。しかしながら、スマレジはリアルタイムでの売上がわかるため、非常に重宝しています。
なお、2024年5月に実施したユーザーアンケートでも、リアルタイムでの売上確認についてはポジティブなコメントがありました。(別記事:【独自調査】POSレジユーザー31名からの回答を分析!一番使われているスマレジの評価・口コミをレビュー|スマレジのクラウド運用)
時間帯別の売上でピークタイムを予測する
皆さんのお店は、お客様のご来店時間に波があったりしませんか?
飲食店ならランチタイムとディーナータイムの混雑時間帯や、カフェならランチとディナーの間のカフェタイムかもしれません。
私はアパレルのお店に勤務していますが明確にピークタイムとアイドルタイム(忙しくない時間帯)があります。
ピークタイムにはその日のシフトで最大人員が配置されるよう、スタッフの休憩時間やパソコンでの作業時間を調整しています。 (画像はある休日の売り上げの推移です。12時台14時台17時台がピークタイム、対照的に15時と18時以降はお店のアイドルタイムが訪れていることが視覚的にわかります)
お店のピークタイム予測には以下3つの係数を使います。
①前週の同曜日の実績
小売りでは気温や季節がお客様の購買意欲に関係します。例えば3月なら、春物が欲しくなったり、お子さんを持つママさんなら卒園式のアイテムが気になるでしょう。そのため、前週の同曜日の実績をスマレジで出してみると1日の流れの予測に役立ちます。
画像はスマレジのある日の売上推移です。14時台に22万円の売上が発生しており、ここがこの日のピークタイム。全スタッフの頑張りどころというのが分かります。
②前年の同曜日の実績
前週の同曜日だけでは予測は成り立ちません。例えば、3月最終週の土曜日と、4月最初の土曜日では全くお客様の流れは変わってきます。この事例で言えば3月末に期末を迎える企業・学校・官公庁が多いので、3月は駆け込みの需要が発生する可能性があります。そのため、前週ではなく前年の同曜日の売上実績も参照し、お店のピークタイムの予測を行います。
③その他スポットで発生しているイベント
その他、特異的に発生するイベントは抑えて1日の流れを予測しましょう。例えば、選挙の日は交通量は増えるものの売上が伸びなかったり、災害の翌日はお客様の気分も晴れず購買意欲が落ちたりする傾向があります。
以上、お店のピークタイムを予測する方法をご紹介しました。
スマレジを導入してから、①前週の同曜日と②前年同曜日の参照が視覚的かつ直感的な操作でわかるようになりました。そのため1日のピークタイムの予測の精度があがり、「忙しい時間帯にスタッフ不在でお客様をがっかりさせてしまった」という事例が減り、「接客が出来ていれば売り上げに繋がったかもしれない」という機会損失を減らすことに成功しています。
在庫の状況をリアルタイムで確認できる
クラウドでデータ連携できるメリットの一つにリアルタイムで在庫状況の確認ができます。
年末年始商戦のような繁忙期になると、「あいにく在庫を切らしておりまして・・・」ということが一定の確率で発生します。スマレジはリアルタイムで売上データが連携されるため、在庫の数もリアルタイムで確認が出来ます。
(画像引用:スマレジの公式ホームページ)
リアルタイムでの商品の確認が出来ないと以下のような業務が発生していました。
- お客様に「商品の在庫の状況を確認しますね」とお伝えし離席
- 在庫の状況をパソコンで調べる
- 在庫がありそうな他のお店に電話する
- 他の店のスタッフが在庫の有無を確認する(折り返しの電話対応になる)
- 他のお店で商品が確認できたら電話が鳴り確認が完了する
- お客様に商品の在庫があることをお伝えする
既にこのやり取りで10分以上の時間を使っています。この店舗間のコミュニケーションとお客様への在庫のご回答もスマレジのリアルタイムによるデータ連携で解決できました。
なお、補足ですが我々のブランドでは、スマレジのAPIを利用して基幹システムと連携し、在庫検索や商品の発注は基幹システムを介して業務を行っていました。このあたりの外部のシステムとの互換性が高いのもスマレジの良いところと言えるでしょう。
(画像引用:スマレジ公式サイト スマレジAPI)
在庫管理については、2024年5月に実施したユーザーへのアンケートにもコメントがありました。(別記事:【独自調査】POSレジユーザー31名からの回答を分析!一番使われているスマレジの評価・口コミをレビュー|スマレジの在庫管理機能)
売れ筋の商品分析
リアルタイムでの売上の確認出来ることは紹介しましたが、新作をリリースした直後はその商品が売れているかどうかは非常に気になります。その時に見るのが、スマレジの「リアルタイム売上」>「商品別(パレート図)」>詳細ページ です。
この日は33,000円の売れ筋の商品が2点販売されており「よしよし、新作の滑り出しはまずまずだな」と思った記憶があります。
日での表示はこの通りですが、これを月単位で行えばABC分析が可能になります。ABC分析の詳細は、外部リンクをご参照ください。
ABC分析を活用することで、売れ筋商品とそうでない商品を区別して、販売戦略を立案できます。一般的には、グループAの商品は在庫切れによる機会損失がないよう多めに在庫を確保することが正解とされています。
外部リンク:GMOインターネット ABC分析とは?必要な理由や手順などをまとめて解説
このようにスマレジの機能を使うことで、自分のお店の売れ筋の商品を視覚的に把握できますのでおすすめです。
分析機能についても、2024年5月に実施したユーザーアンケートにも同様の記載がありました。(別記事:【独自調査】POSレジユーザー31名からの回答を分析!一番使われているスマレジの評価・口コミをレビュー|スマレジの分析機能)
イベントカレンダーでは天候表示を見る
前述の「時間帯別の売上でピークタイムを予測する」で必ずしも予測が一致することがありません。それは天候によって我々の小売業界の売り上げは大きく左右されるからです。①前週の同曜日 くらいなら記憶を辿れますが、②前年の同曜日 になれば思い出すのは不可能です。その時に、このイベントカレンダーの天気表示を参照します。
2024年2月のあるお店の売上カレンダーです。
雨の日はやはりご来店数の総数が減りますし、天候が良すぎると皆さん行楽でお出掛けされて商業施設は閑散としている という事態が発生します。
このカレンダーの11日から始まる週は、天気が良く売上実績も好調だったことがわかります。
店舗別の売上分析で自分のお店の状況を把握する
お店に立っていると「あれ?今日は何でこんなにお客様のご来店がないのだろうか?」と頭を抱える時があります。
そんな時に参照するのがスマレジの「売上分析」>「店舗別売上」です。
この日は14時過ぎにこのページを開いて全国のお店の売れ行きをリアルタイムで確認しました。すると観光地にある店舗の売上実績が良く、地元密着型の商業施設にあるお店は軒並み不調でした。
関東の地方都市の百貨店に勤務していた私は「もしかしたら、お客様が行楽から帰る夕方以降にお店が混むかもしれない」と予測を立て、他の1日の流れを組みなおしたことがあります。
実際に、いつものピークタイムはお客様のご来店がなかったのですが、いつもは閑散とする夕方以降にお客様がご来店され、お店が一気に忙しくなりました。このように、複数店舗を持つブランドのマネージャーは他店の状況から様々なことがわかりますので、大変参考になります。
レジミス防止視点でのおすすめ理由3選
私のブログはレジミスを防止する観点で業務マニュアルの研究を行っています。そのレジミス防止の視点からいくつかおすすめ機能を紹介させていただきます。
記事リンク:レジミス目線で考える、POSレジの買い替え
お釣りの表示機能
私のブログの「現金会計」でも紹介してきましたが、現金のお会計でお釣りが表示された場合、画面全体に「お釣りの金額表示」が行われます。これは以前使っていたPOSレジには存在しなかった画期的な画面だと感じています。
(画像引用:スマレジ公式サイト スマレジの導入をご検討の方)
お釣りのお渡し間違いは、現金でのお会計では発生しがちなミスなのですが、ここで最終確認が出来るという点で、このブログでも評価が高い機能として紹介させていただきます。
トレーニングモード
だいたいどのアプリにも搭載されているとは思うのですが、私のブログではレジミスの題材を扱っており、トレーニングモードの重要性を強調したいため、おすすめ理由にも入れさせていただきました。
トレーニングモードは、アプリの「端末設定」をタップすると下の方に見えてきます。
このトレーニングモードを活用することで、作ったマニュアル通りレジを遂行できますし、自分がどの業務手順で躓いているかを把握できます。 逆に使ったことない方にはぜひ使いこなして欲しい機能です。
ただしトレーニングモードを使ったら解除することを忘れないようしましょう。以前、トレーニングモードにしたままで正しくPOSを通さずにお客様をお返ししたレジミスが発生したことがあります。
免税機能との連動
2021年10月1日以降、免税販売を行う場合は必要な手続を電子化する必要があります。(詳細は国土交通省のホームページ参照)
これに伴い、我々のブランドもすべての端末に免税手続きに必要なアプリを導入しました。スマレジはこの免税手続きでも他のアプリさんよりも機能的に一歩先を行っているようです。
(画像引用:スマレジは「免税電子化」対応のクラウドPOSレジです)
実は免税会計は時々発生するため、業務手順として浸透しづらく現場ではレジミス発生の温床となっています。特に、消耗品を「免税適応外」にして会計するという判断は新人さんを混乱させる原因になっています。また5,000円以下の場合は対象とならない点も、マニュアルには記載していても、焦っていると忘れてしまうことがあります。スマレジはこのあたりをシステム手当てしてくれています。
残念ながら我々のブランドでは、基幹システムとの連携の関係で、スマレジの免税適用の機能は使っていませんが、トレーニングモードを使用して秀逸だと感じたのでご紹介させていただきます。
スマレジの今後に期待する改善点4選
ユーザー目線でこのブログを執筆していますので、「ここは今後、改善して欲しい」という内容を4点あげさせていただきます。なお、POSレジの比較では「iPad等の周辺機器への投資が必要」とか「複数店舗での利用だと料金がかかる」というデメリットを紹介しましたが、その内容には言及せず、あくまで使用上の改善要望になります。
まずスマレジの良いところは、良い意味で「最大公約数」を取り直感的な使いやすさを保っているという点です。各企業・ブランドの良いと思う設計でなく、全体の平均値を取って「良い」と思われるユーザーインターフェイスを採用しているように感じます。私は、美人投票的なユーザーインターフェースだと思っているのですが、基本的には満足しています(美人投票については野村証券のサイトをご参照ください)。
私のブランドでも最大公約数に沿ったユーザーインターフェースのお陰で、業務の95%は問題なく運用できていますが、4か所だけ改善して欲しい表示・機能があります。
「不足金額」の表示の大きさ
私のブログでクレジットカードのお会計の業務手順で「不足金額を合わせていく」という手順があります。クレジットカードの端末に金額を打ち間違えないようにする大切な業務手順となります。
画像の黄色で囲ったこの「不足金額」の表示ですが、「もっと大きくなればいいのに・・・」はこのブログの管理者として強く思っています。以前使用していたPOSレジは、この不足金額が大きく表示されていました。
クレジットカードを使用したお会計では、金額やブランドのポイントを利用した際にこの「不足金額」を入力することになります。この文字が大きいことで視覚的にもミスの低減に繋がると思っているので、この大きさを変える変更はぜひ行っていただきたいです。
商品の税抜き表示
図のようにスマレジの商品は税込表示のみが計算されます。(ユニセックススウェットは19,800円、ニットキャップは3,080円です)
日本の商慣習ではこの行事で全く問題なく業務は進みます。しかしながら、私が所属していた百貨店のPOSは、「税抜き」で金額を入力し、最後に消費税を計算する方法を採用していました(会計の世界では「内税」「外税」という表現をします)。
スマレジは「内税」での計算で設計されており、百貨店の集合レジは「外税」での入力を必須としていました。そのため、商品の「税込」と「税抜」を一覧表にしたものを作成し、常にレジの横において計算を間違わないようにしていました。
令和の時代に随分とアナログなやり方だと辟易した記憶があります。システム的には小さく「税抜金額」の表示をしてくれると良いのですが、スマレジの設計上、対応が難しいとの回答のようでした。テクノロジーの進歩とともにカスタマイズできることを望みます。
商品の品番表示
我々のブランドではバーコードリーダーでバーコード(JANコード)を読み込み、金額を表示させます。商品の名称では同じものではあるものの、金額が異なるものが1,000個に1つくらいの割合で存在しています。
例えば、商品名は同じであるが、商品の発売年次が異なり、仕様も若干異なるため金額が異なる服等が該当します。
この時、販売スタッフは商品名ではなく末尾の品番で判別をしているのですが、スマレジではこの品番表示が行われません。
そのため、該当商品がどの品番なのかを、タグを見直したり、オンラインショップの表示を見て確認するひと手間が生じています。 おそらく、これも「見やすさを優先するために不要な表示を削っている」ということだと理解していますが、JANコードと品番は一対一で紐づいているので、何かしらのボタンで参照できるようになるといいなと思うことがあります。
締め作業の時の現金入力
締め作業の際に、現金の点検を行います。現金の数を数えて入力をする作業です。スマレジでは毎回、この精算画面がリセットされて入力する必要があります。
(画像引用:スマレジ公式サイト 精算レシート)
大した作業ではないのですが、以前使用していたPOSレジは直近で入力した金種の数が入力されていました。
オープンの際にレジ点検をした時、もしくは閉店の1時間前にレジ点検した以降に現金の取引がなければ、そのまま「精算ボタン」を押してレジを締めることが出来るのですが、スマレジは都度入れる必要があります。 現場で締め作業をしている時に「簡略化出来そうだな」と思ったので記載しました。
まとめ
スマレジの特徴・導入実績。上場企業としての紹介から始めて、資料請求の感想、おすすめする理由を6点・レジミス防止の視点で3点・改善希望箇所4点を挙げてきました。改善希望箇所はいずれも些末なものなので、基本的には店舗でスマレジを採用できていることには大変満足しています。
我々、店舗マネージャーにとって一番大切なのはお客様との時間をいかに多く作り出すか?です。私自身はピークタイム予測や商品分析で店舗運営の迷いが減りました。皆様の中でも、迷いが減り店舗運営にご自身の能力と時間が最大限に活用できることを祈っています。
スマレジの資料請求は30秒で完結しますのでぜひお試しください。